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SUITEROOM探訪シリーズ コラム06

ホテルを愛し、ホテルライフを愛する30代の男性が、自邸にさながらホテルのような快適空間を実現されました。
仲間を集めてのお披露目パーティで、「これってどこかのライバルホテルの真似?」とまで言われたその空間とは?さっそく拝見しましょう。

ホテルマンがめざした理想のリフォーム

4年前、海の見える素敵なホテルの立ち上げを担当された野村さんは、ホテルの企画部門につとめるホテルマン。海外に行ってもホテルばかりいくつも見て回るという根っからのホテル好きでもあります。そんな野村さんが、長年住み慣れた荻窪の実家をリフォームして二世帯住宅にすることになり、バスルームに「SUITEROOM」を選ばれたと聞いて、さっそく見せていただくことにしました。

リフォームは、かつて子ども部屋が2つ並んでいた2階を拡張して一世帯の居住空間にするというもの。リフォームといっても、屋上だった部分の大半を住居に変えるという大工事で、とくに水回りの新設を考えると新築よりも難度の高い大工事だったものと思われます。


「最初はどこにお願いしようか迷ったのですが、けっきょく、20数年前にうちを設計してくれた建築家の方を探しだし、その人にお願いしました。うちの図面を保管していたので、リフォームにおける諸々の問題点をクリアするのにこれがとても役に立ちました」(野村さん)

問題点とは、屋上を生活空間に変えることで生じる微妙な段差の処理や、万全な排水工事を行うための緻密な設計等々ですね。そうした問題点を乗り越えながら、野村さんがどうしても実現させたかったのは「ホテルで暮らしているような快適性」を感じられる空間づくり。世界中のホテルを見て回るのが趣味という野村さんですから、建築家にとってもそのハードルはかなり高いものだったといえるでしょう。しかしながら、かつて自分が手がけた住宅の20年ぶりのリフォームということもあり、建築家も情熱を持ってこれに着手。野村さんが最初に思い描いたとおり、素晴らしい居住空間がここに完成したということです。


我が家のスイートルームにようこそ!

黒っぽい色調のオーク材のドアを開くと、そこは最初からどこかのホテルのスイートルームを思わせるようなゴージャスな雰囲気。野村さんが独身ということで生活感があまりないのを差し引いたとしても、ここには一般の住宅にはないようなくつろぎ感と“隙のなさ”があります。

左手にアイランドキッチン、右手には低いテーブルを囲む形のリビング。気品あるインテリアや家具類が、ホテルマン・野村のきびしい選択眼を感じさせます。また、照明器具にはかなりの数のダウンライトが使われ、T.P.Oに応じて光の強さを加減できるようになっていました。

このリビング+ダイニングには両翼に2つの個室がありますが、なかでも魅力的なのはなんといってもバスルームと坪庭テラスのある主寝室でしょう。

「バスルームと一続きになった寝室というのは最初から頭にありました。あとはそれをどう魅力的かつ現実的につくるか----。とくにここにバスルームを持ってくると、それは両親の寝室の真上に来るものですから、排水はもちろん湿気対策にも万全を期さなければならない。そんな中でユニットバスという選択もありましたが、ぼくはあえて在来工法のような形でゆったりとしたバスルームをつくりかたった。海外のホテルに見るような、入浴後にテラスでビールが飲めるようなバスルームですね」(野村さん)


パウダールームで感じるホテルライフの醍醐味

そこで野村さんは、都内にあるあらゆる住宅設備会社のショールームをめぐり、理想にかなった商品はないか探し回ったそうです。

「回れるところはすべて回りました。だけどこれはと思えるようなものがなかなか見つからない。あきらめかけたとき、新宿のINAXショールームで出会ったのが『SUITEROOM』だったんです。一目見て、これだと!そこには商品がひとつしか展示されてなかったのですが、銀座のショールームにはいろんなタイプがあると聞いてその足で銀座に行き、すっかりこれに魅せられてしまいました」(野村さん)

野村邸の「SUITEROOM」は、もっとも人気のある天然石セルバグリーンの床と白いインテリアモザイクの壁を組み合わせたタイプですが、野村さんがホテルマンというだけあって、その使い方には一工夫が加えられています。それは、パウダールームに格別の広さを取ったこと。この空間の贅沢さは、やはりホテルのスイートルームを思わせますよね。

さらに特筆すべきは、「SUITEROOM」と寝室の繋がりの素晴らしさでしょう。これは建築家からの提案とのことですが、丸みを帯びたガラスブロックの壁が間仕切りとして使われ、とくにドアは付けられていません。つまりトイレのあるパウダールームと寝室とは一繋がりになっているわけですが、それを違和感なくしているのがこの透光性のガラスブロックなのです。いちいちドアを開閉することなく、ベッドとバスを行き来できる。この自由であいまいな繋がり。これは、まさしくホテルライフの醍醐味ではありませんか!


生活空間をスイートルームに変える

そしてもうひとつの驚きは、寝室と「SUITEROOM」を繋ぐ床面の処理。
じつは2階に水回りを持ってくるには、排水等の関係からバスルームの床をやや上げることが必要でしたが、ここではそれによって生じる段差を丸みのある斜面にし、そこにモザイク調のタイルを張りめぐらせることで対処しているのです。これがなんとも美しい!暗緑色のモザイクタイルもシックですが、それを一枚一枚、手作業で貼った職人さんの技に唸らされてしまいます。やっぱり職人さんが貼ったタイルはいいですよねー。
 「ぼくは朝起きてすぐにシャワーを浴び、就寝前にも入浴するのが日課なんですが、『SUITEROOM』が来てからはそれがことのほか楽しくなりました。ベッドから起き出してそのままバスに直行できる今の形は最高。建築家のアイデアと『SUITEROOM』に感謝ということですね。あとは早くいい季節が来て、テラスでビールが飲めるようになるといいなと思ってます」(野村さん)


野村さんは、たまたまホテルマンという職業柄、ホテルのスイートルームを意識して「SUITEROOM」を使われましたが、この贅沢はなにもホテルマンだけに限られた特権ではありません。誰でも、いつでも、そしてどんな住空間にでも、「SUITEROOM」を持ってくれば、自分の家をスイートルームに生まれ変わらせることができるのです!


REPORTER PROFILE

坂本徹也
住宅建築ジャーナリスト、All About「建築家」ガイドとして、魅力ある住宅建築のレポートを執筆中。著書に『建築家と家をつくる愉しみ』『住宅プロデューサーを上手に使えば こんないい家がつくれる』などがある。

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