お母様と暮らす「開放的で明るい家」を新築されたばかりの名古屋市の倉田さん。
今回は憧れだったハワイのホテルの浴室
を「スイートルーム」で実現したという倉田さん自慢のお宅を拝見させていただきました。
英会話と囲碁が趣味、スイミングスクールにも通われているという倉田さんは、知る人ぞ知る高級クラブ「あさぎ」の女性経営者。「あさぎ」を財界、政界のトップたちが連夜のように訪れる名店にしたのは彼女の力といわれるのもむべなるかなと思わせるほど、知性豊かで素敵な女性です。そんな彼女は、お母さまと住むための「開放的で明るい家」を新築される際、「浴室にはぜひスイートルームを!」と指定されたそうです。
「オープンなバスルームに憧れていたんです。ハワイのハレクラニホテルに泊まったとき、ウオークインクローゼットと寝室のドアを開け放つと、部屋の一番奥にあるバスルームから真っ青な海がパーッと見えたんですね。その開放感が忘れられなくて……新築するときには、そんなバスルームがどうしても欲しかった。だから新幹線の車内で見たポスターで、『スイートルーム』の海の見える施工例を見たとき、心の中で『これだ!』って、叫んでました」
何事にも研究熱心な倉田さんは、さっそくINAXのショールームに行き現物を見て、「あるじゃん、これこれ!」とその場で即決したと言います。活発でオープンな性格の彼女は、お風呂に入るときもカーテンなどせず開けっ放しのまま至福のときを過ごされるとか。そんな彼女のライフスタイルに、開放的な「スイートルーム」はぴったりだったようです。

倉田さんのお宅を見せていただくと、住まい手のインテリアへのこだわりと研究心の旺盛さがわかります。
リビングにあるオブジェのようなスチール製の柱は、本来は構造壁だったところを取り払い、特別注文の柱に替えてもらったのだとか。あくまでも「開放的で明るい」にこだわった倉田さんの家づくりへの熱意が伝わってきます。さらに、この柱を赤く塗ってソファーの赤と統一したり、Rのついた大開口部におしゃれなブラインドやガラスのテーブルを組み合わせたり、お母さまの部屋に犬や猫たちが遊べるタイル(INAXホワイトバーチ)の縁側をつくったり……。明るさにこだわったという2階のリビングには、南の開口部に向かって開かれたキッチン(INAXグランピアッセ)が設えられ、そこにはこの家全体が見渡せる視界のよさが確保されています。
倉田さんのお宅を見せていただくと、住まい手のインテリアへのこだわりと研究心の旺盛さがわかります。
倉田さんは、インテリア関係の雑誌を読むのが好きで、「いつか使ってみたい」と思う家具やデザインがあれば必ずスクラップしておくタイプだとか。そうしたふだんからのたゆまぬ情報収集と熱意が、新しく建てられたこの家の隅々にもしっかりと活かされているようです。
「ほんとはもっとこだわりたかったんだけど、仕事が忙しくて。建ててしまってからああこうすればよかったというところもあります。だけど、じっくり選んだ水回りだけは想像以上の仕上がりで、満足度も100%。『スイートルーム』もそうだし、3階の自分の部屋のトイレ(INAXサティス・アステオ)もそう。もちろん、お風呂から壁に飾ったお気に入りの絵が見えるとか、天窓から空が見えるとか、そんな得がたい開放感もとても気に入っています」
聞くところによると、倉田さんはタイルをどんな仕様にするかをめぐって何度もショールームに足を運び、悩みに悩んでようやく今の仕様に決めたのだとか。そうした逡巡があればこその満足感といえるのでしょうね。せっかくお金をかけて新築するのですから、どうしても譲れないところは徹底的にこだわってみるというのも必要なことだと思います。
社交的な倉田さんは、今は自慢のお風呂を仕事仲間やお店の従業員たちにも公開。「ぜひ、一度入ってみて!」とすすめているとのことでした。

唯一心残りなのは、新築を考えはじめた当時はまだ「スイートルーム」に階上据え付けタイプがなく、今回は1階のお母さまの部屋のみの設置にとどまったこと(自室のバスルームはINAXのI-bath2003)。階上への設置が可能になった今では、「いつか私自身の部屋も『スイートルーム』に!」と、なかば本気で思われているそうです。新築したばかりにもかかわらず、2階から3階への階段の仕様変更を計画中という倉田さんのことですから、ひょっとしたら1年後には3階でも新しい「スイートルーム」が活躍しているかもしれません。
海外旅行が大好き、お風呂も人生も人一倍楽しみたい!仕事も自分の時間も大切にしているという倉田さんは、「スイートルーム」で心ゆくまでバスタイムを楽しみながら、つぎに行く上海とニューヨークに思いをはせているとか。何事にも積極的に興味を持ち、研究熱心な彼女だからこそ、政財界のトップたちは彼女とのひとときの会話に大きな魅力を感じるのでしょうね。
- 坂本徹也
- 住宅建築ジャーナリスト、All About「建築家」ガイドとして、魅力ある住宅建築のレポートを執筆中。著書に『建築家と家をつくる愉しみ』『住宅プロデューサーを上手に使えば こんないい家がつくれる』などがある。


