最近「スローライフ」という言葉をよく耳にするようになりました。 日本でもせかせか生き急ぐだけでなく、じっくり時間をかけて日々の暮らしを楽しもうという 動きになってきたということでしょうか。 これにともなって、従来のモノ指向から心の豊かさを大切にしようと考える 中高年の方々が急増しています。 そんな中で、「SUITEROOM」が果たす役割を考えてみました。
いま、手元に自由になるお金が400万円あるとしたら、あなたは何に使いたいと思われますか? 貯金をするという考えもあるでしょうが、そうではなく、何か大切な記念日とかがあって、その400万で今までにできなかった夢をひとつ実現するとしたら?
高級外車を買う。それもいいですね。一度は乗ってみたかったベンツやBMW、アルファロメオ、ボルボ、アウディ、マゼラッティ……。400万あれば、最上級車は無理でも、革張りシートのピカピカの新車を入手することができそうです。ディーラー各社を回って、あれこれ迷いながら車種を選ぶのも楽しいものです。ですが、納車されてきた時や最初のロングドライブの感動はよいとして、意外に冷めやすいのがクルマ熱。今はその半額程度でもけっこうよい国産車が手に入りますから、半分だけ使って国産の上級車を買い、最初の車検が切れる頃、別のクルマに買い換えたほうがよかったなんて思い直すかもしれません。
また、高級外車がステータスシンボルだったのは過去の話で、今はお隣さんも、そのまたお隣さんも外車という時代。スーパーカーなら話は別でしょうが、どちらかといえば知的な熟年夫婦のクルマは、国産のエコカーだったりするものです。クルマ選びに関しても、これからは海外の高級車というよりも、価格は安くても上質で、エコロジーなどの新しい“価値”を備えたものをという時代に入ってきたように思います。
夫婦で世界一周の船旅に出る。これも素晴らしい思い出づくりですよね。
最近の船旅は、ホテル並みの豪華な船室にいながらにして、100日もかけてゆっくり各国を巡り、大自然や異文化に接するというもの。そこには急ぎ足で観光地を回るパック旅行とはまったく違う、新しい「世界」が広がっていることでしょう。400万もあれば、エコノミークラス2人分の旅行代金を払って、お小遣いにも少し余裕ができそうですね。
ただ、100日というのは長いようで意外に短いもの。まして日々新たな体験が待ちかまえているとすれば、最初の寄港地の感動もしだいに薄れがちになってしまうような気もします。こんなことなら、10日間の旅に10回出かけたほうがよかったかなあと思う人もいるはず。人間は勝手なもので、オーロラが見たいオーロラが見たいと思っているうちは胸に熱い思いが宿っているのですが、いったん本物を目にしてしまうと、ああこんなものかと思ってしまったりする。刺激や感動というのは、不足すればフラストレーションになりますが、続けさまにありすぎても効果がなくなるものなのです。
ならば、好きな国にアパートを借りて長期滞在するというステイ型の旅はどうか?こちらも、若い頃の見物旅行とは明らかに違った満足感がありますよね。しかしながら人間は「必ず飽きる」ものですから、最初の感動は時とともにうすれ、やっぱり日本の家がいちばん!なんて思いはじめたりする。それに夫婦で400万では長期滞在にはちょっと足りないかも……。
ところで、あなたは今までの生活空間に何か不満に思うところはありませんか?
日々の生活に不自由はないけど、海外のホテルで思いがけず体験したような心ときめく解放感や、ゆったりと時間を愉しむ空間的なゆとり、それが我が家にはないよなあと、そんな気持ちになられたことはありませんか?
高度成長期に、狭い土地を開発して急ごしらえで建てられた日本の家屋は、お風呂がたいてい北側にあり、狭くて暗かった。今でも日本人の多くが温泉好きなのは、じつは自宅のお風呂に不満があるからだというのは誰もが否定しきれない話でしょう。
そこで、たとえば400万で「SUITEROOM」。オープンで明るく、入浴をリラクゼーション&エンタテインメントに変えてしまう「SUITEROOM」を入れれば、あなたとあなたの家族の日常はガラリと変わります。それは、私たちが海外を旅して出会った、あのときめきとゆとり感を、我が家で再現するものといえるでしょう。新築はもちろん、リフォームで古い家屋の中に組み込まれた場合でも、「SUITEROOM」は家全体をモダンで開かれた新空間に変えてしまう力を持っているのです。体験者の中には、ずっと温泉好きだった家族があまり温泉に行きたいと言わなくなったという人たちもおられました。
その素晴らしさは、それまでカラスの行水状態だったバスタイムが、「SUITEROOM」導入後は1時間以上になったという体験者の方たちの声でも証明済みです。しかも、そんな心のゼイタクが、半永久的に(とはいえないまでも何十年も)続くことになる。人は、モノに対する執着や一時の感動はすぐに忘れても、日々のバスタイムの満足を忘れることはありません。
納車されてきた時は飛び上がるほど嬉しいピカピカの高級外車、そして感動の連続ともいえる100日間の海外旅行や海外長期ステイ。どちらも得られる満足はそれなりに大きいと思います。ですが一時の感動は、徐々にうすれて遠いものになってしまいがち。それにくらべれば、日々の生活で心のゼイタクを満喫できる「SUITEROOM」のような生活空間づくりこそ、価値ある選択肢のひとつではないでしょうか? お金に対する考えは人それぞれですが、400万で心ときめく解放感やゆったりと時間を愉しむゆとりが毎日得られるとしたら、それはけっして高いものではないように思います。

坂本徹也
allabout「建築家」ガイドとして、魅力ある住宅建築のレポートを執筆中。著書に『建築家と家をつくる愉しみ』『住宅プロデューサーを上手に使えば こんないい家がつくれる』などがある。
